何故師弟関係があるのか?
競艇選手にとっての師弟関係は、特にルールでも慣習でありません。
かつては勝敗をかなり左右していたのが、競技に使うプロペラ(ペラ)の調整でした。
ペラ調整のノウハウは経験豊富な師匠に教わるのが一般的だったため、その名残が今でも残っ
ているようです。
他にも、慣習や細かいマナーなど、業界に入ってきたばかりの新人には分かり辛い事を教えて
くれる、ルーキーにとって心強い先輩という存在の方が正しいかもしれません。
かつてはペラ小屋と呼ばれるものが存在した
現在では持ちペラ制度から新しいプロペラ制度にルールが改変となった訳ですが、かつてはペ
ラづくりの為の施設(ペラ小屋)が存在しました。
ペラの調整はもちろんですが、その時は、選手間の交流、提携、共同運営など人間関係を育む
場としての役割も同時に果たしていたようです。
昔は支部内の上下関係も厳しかった
同レースにあっせんされた場合、後輩はあらかじめ先輩に連絡を取り、レース場までの交通手
段の手続きや手配を行っていたそうですが、最近ではそういったことも無くなったようです。
レーサーは師匠や弟子の出場するレースで応援するもの?
師匠・同期・同県出身者は分け隔てなく応援するようです。
ですが、やはり苦楽を共にしてきた同期レーサーとの結束が師匠よりも絆が強い傾向があるそ
うなので、同じレースに出場している場合はそちらが意識的に優先されてしまう人も多いのだ
とか。